Lorde ‘Pure Heroine’


女の子は少し濃いくらいがきっとちょうどいい。

どうやら私は美しいルックスや聡明な頭脳を持って生まれているのに、それらをどこか壊して生きている人が好きみたいです。特にミュージシャンは。育ちのいいラナ・デル・レイの世界観がアバズレだったり、21世紀のイングランド人であるフローレンス・ウェルチがアルフォンス・ミュッシャの絵から出てきたみたいだったり。ただし、衝撃的なルックスに中身がついてきていないと白けてしまうのも事実。なので、ソングライティングはできるのか、プロデューサーの力あってなのか、ステージパフォーマンスに全霊を注ぐ表現者なのかといった、その人の本質が自分の好みかどうかをチェックするようにしています。

ロードことエラさんは微妙なラインでした。絶賛放送中の『キャリー・ダイアリーズ』から出てきたような80年代風にボリューミーな髪型。しかも10代半ばで大ヒットして、グラミー受賞。すごいな~。だけどポッと出でもないらしい。う~ん。賞賛の要因が才能なのかゴリ押しなのか、長い間判断できなかったのです。

“ニュージーランド”――プロフィールでこの単語を見て、すべてがしっくりきました。アー写からは同じ孤島出身のビョークっぽいクセの強さというか変人っぽさを強く感じていましたが、音楽を聴いてみると濃い緑、青い空と水、白い峰といったダイナミックでクラシカルな自然を有する国の人故か、ピュアで健康的なイメージを得ました。『ライオンキング』を彷彿させるドラマティックな構成、田舎でテクノロジーという今っぽさ、少女と大人の表情などを、現代のポップミュージックに同居させる自由な感覚が素敵。ジェームス・ブレイクやボン・イヴェールがもつ“ミニマルでマキシマム”の可能性を秘めていそうな人だなと思い、アルバム購入に至りました。

無音状態を知る強さも感じます。東京みたいな都会はどこも騒々しいので、たまに実家や雪国で完全な無音の中に身を置くと恐ろしくなってしまうことがあります。日本のライブでよく曲間に完全な無音状態がありますよね。あの時間の心地の悪さと言ったら…。本来は神秘を感じてもいいはずなのに、五感六感が鈍っているのでしょう。この方はきっと、こうした水を打ったような静けさを知っているんだと思います。だから、楽曲の無音、または無音に近い状態にも色やメッセージを乗せることができる。今後のクリエーションが楽しみです。

初めてのフルアルバムなのに、収録曲の精査を重ねて丁寧に1枚を紡いだ印象にも感心です。大人だな~。フェスにも出まくっていますから、ライブもうまいんでしょうね。と、言いつつ気づけば単独もチケット取っていませんでした。今年は不毛の1年のようです。

Pure Heroine ¥1,483

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I like pretty girls, but like slightly weird girls more. Being ordinary is good, but unordinary is much better for me. So, here I wrote a memo about a girl who closes Red Marquee of Fuji Rock Sunday this year!

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