James Blake at Liquidroom

デビューしたてのもやし君と思って観に行ったら、熟練のヘヴィメタバンドだった。

ライブでの神童はそんな感じでした。
何よりも先に、前にアルバムについて書いたことを撤回しないといけません。機材+本人、そんなものではなかった。あれだけのハイクオリティアルバムを作ったら、もう確実にひと仕事は終えてます。だから私は消化試合くらいの気分で、ライブ映像をチェックすることもなく現場に行ってしまいました。彼の場合は絶対にアルバム < ライブ。無知故の衝撃の連続もあって、大充実という結果になりました。

3人で登場した時点でも、まだ驚くことはなかったです。1枚目Blurみたいなシャツにデッキシューズ姿のギターとへなちょこガレージロック系の色白メガネドラマー、そしてツルツルすべすべお肌のジェームス本人。見事なナデ肩インドアBoysです。彼らがアルバムの音を着実に再現する様子を、1時間ばかりおとなしくみるつもりでした。静かでゆっくりな曲が多いので激務での疲れで寝たりしないようにと、あえて立ちを選択。もうその辺りからして、笑えるくらいの大勘違いです。

始まりこそ、静かでシンプル。うれしそうでも興奮もしていなそうなジェームスのニュートラルな雰囲気が素敵でした。フンワリと生きるのが似合う人だなと。タポっとした頬のせいではなく、PVのせいでしょう。しかし彼は、その延長でごくごく自然に聞き慣れた曲たちを音量音圧共に振り切らせてしまうのです。あまりのアレンジの素晴らしさに観客が沸いても、ニヤっとするのはバンドだけで、本人は涼しい顔をしていました。「フフフーン♪」はその時の私のイメージ。鼻歌を歌うくらいでないと、本領は発揮できないと聞いたことがありますが、それの本質を感じられた気がします。震度2は余裕である空気の震えを、自分の前面で受け止めるのが気持ちよすぎです。気分的には、マイブラ再び。心臓が弱い方は辛かったかもしれません。序盤の’I Never Learnt to Share’と個人的に嫌いなFeistの’Limit to Your Love’辺りでのアゲ具合は、バカな表現だと本当に「オーマイガー」。「あらららら。この人は自分のお利口な音楽をこんな風に再構築してしまうのね」と思いました。お客がやっぱりしびれる’CYMK’。セルフタイトルのアルバムとは雰囲気が違うけれども、この曲のエッジーさもたまらなかったな。

それにしてもDubstepはよく歌います。’Limit to Your Love’の高音が出ずに止めた時は笑いました。「信じられない!こんなの今年初めてだよ!」って。一気に和みました。味のある声をしてるし、ファーって気持ちよさそうに叫ぶ曲がありますね。Joni Mitchellのカバー’A Case of You’は絶品。Great Canadianの1人である彼女の曲の「Oh- Canada」のところはグッときます。本心ではジェームスが歌うとちょっと違和感があるのですが、彼のカバーは“原曲以上”の部類に入れてもいいと思います。となると、他人の曲を自分のものにする天才、Jamie Cullumとぜひ競演して欲しい。2人とも鍵盤だし、確実に面白いことになるでしょう。

意外性に富み、お客も本人も楽しんだいいライブだったと思えます。ジェームスもピュアにうれしそうだったな。もし来るならフジだと思っていたのですが、下手にレッドとかでなくて良かった。リキッドの音、キャパ、暗さがどんぴしゃでマッチしてた。おそらく8時30分から10時15分くらいのライブの間に、一瞬もつまらない時間がありませんでした。あのアレンジとバランスがもう2度とないと思うと、ひたすら録音が欲しくなります。Bjork at 武道館の’Hyperballad’がスーパー4つ打ちだった時と同じくらいに音源が欲しい。それ程最高でした。

前に、彼がどんな人でどんな育ちなのかをもっと知りたいとメモしましたが、そんな話は結構出て来ているので、今は違うことを聞きたいです。何をやっても完璧そうに思えるけれど、恥ずかしいくらいに下手とかそんなことは何かあるのか。ほんの少し昔のものだと思われる写真の髪型も結構恥ずかしいかな。とにかく、1度観れば何を言いたいかはわかると思います。

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Last wednesday finally I saw James Blake at Liquidroom. I thought he would come to Fuji Rock this year, but we are lucky that it didn’t happen. That’s the first thing I thought after the show. First of all, I never wondered he is such a good live musician. Clarity and purity, blasting sound and sound pressure. Those were melted into the air of one of the best rock venues in Tokyo in the best balance. There were so many breathtaking moments enough to give up counting it. In the Feist’s song ‘Limit to Your Love’, he once missed very high note. Stopped and said ‘Can’t believe, it didn’t happen in this year. I can’t believe!’ Everyone laughed and knew this young genius is very good guy. I saw he tweeted in a little bit weird but lovely Japanese he’ll come back in 2012. So maybe White Stage will fit him perfectly. I can’t wait to be at his show again. So far, this is definitely top gig in 2011.

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