Tame Impala ‘Lonerism’
サイケは好きだけど、サーフはそれほどでもない。だけどテイム・インパラは好き。特にジャケ。あとはなんだろう。やっぱりオージーということで、全体に漂う独特な時代遅れ感でしょうか。 デビュー作で大成功した彼らは、このセカンドではどこかの媒体で年間ベストアルバムに選ばれるまでに大躍進。大衆紙でもてはやされるタイプではないのに驚きです。だって、ものすごくやりたい放題。1作としてのまとまり具合で言えば、ファーストの方がよっぽど玄人っぽかったと思う。勝手に始めて終わってるんですね。盛り上がりの最高潮をどこに設定したのすら把握するのが難しい。だけど、その自由な空気の中を泳がされるのが気持ちいいのです。’Mind Mischief’とかね。 それから歌詞。私が歌詞をいいと思うのは、ぼんやり聴いている最中に「あらっ?」という感じで物語を追いたくなってしまう時です。メロディと歌詞がぴったりと溶けているのが好きなんだと思います。今作でそれを感じたのは’Keep On Lying’でした。これがまたイントロなしで歌開始のくせに、フェードインをするという勝手な1曲。歌い出しが消えてます。 All I give are little clues Maybe one day I’ll get through There is nothing I can do I just keep on lying to you I only need to say it’s true Already knew But there is nothing you can do I just keep on lying to you ミニマリズムを突き進んでいます。与えられたものが少ないと、想像するものは多くなるものですね。私の頭にはいろいろな景色が浮かんできます。レイヤー数が多そうなメロディとシンプルな歌詞。その対比も好みなんだと思います。 […]